購入した中古住宅をまとめてリフォームする方法
中古住宅を購入したら、目に付く部分や壊れた箇所から段階的にリフォームするのではなく、入手と同時にまとめてリフォームする方が効率的です。中古住宅は、他人が住んで時間が経っているため、既にあちこち修補すべき箇所があるからです。築年数によっても差がありますが、リフォームすべき場所は、先ず洗濯機置き場・シンク下・浴室前など水回りのフロアが挙げられます。こうした場所は、湿気や湯気によって床面が朽ち始めていることが多いのです。できれば床全体のニスを塗り直すか、クッションフロアなどを貼り直すことが望ましいでしょう。
和室なら畳の入れ替えが必要です。壁も同様で、壁紙には前の居住者の生活臭が染み込んでいるため、全面を貼り替えることが好ましいです。特に、前の居住者がペットを室内で飼っていた場合は、床と壁の劣化が激しいケースがあります。窓や扉も建付けに緩みが出ていたら、枠ごと取り替えると良いでしょう。1重の窓なら、ペアグラスに交換すると格段に防音性と断熱性が高まります。断熱性が向上すると、冷暖房に使う光熱費を節約できます。
ペアグラスにすれば、窓を大きくしても熱の出入りを最小限に留められることから、採光性も高まり、快適な生活を送れるのです。かなり築年数が多い物件であれば、屋根と外壁のリフォームが欠かせません。風の強さや雨量など周辺環境にもよりますが、一般的には、新築から15年経過したら、屋根と外壁のリフォームが必要だと言われています。屋根と外壁のリフォームを怠ると、建物の劣化が早まるだけでなく、雨漏りの原因にもなります。屋根と外壁のリフォームは相当の費用がかかるものの、内装と一緒にまとめて行えば、個別のリフォームより料金を安く抑えられるでしょう。